2011年02月17日

昭和50年代の漫画はなぜ優れているのか

パーマンの昭和58年版アニメは15分番組×526話あるが、実はその7割は凡作またはそれ以下である。そして2割が佳作、1割が良作、秀作といったところだろうか。

個人的でもないと思うが、人気が高い作品は多くが後半部(410話以降のラブコメ展開後)に集中していて、見たことがある中からしか選べないが、410話「さよならパー子」や431話「なんでもパータッチ」、439話「パー子の羽衣伝説」、479話「パー子の秘密のダイアリー」、526話「パー子の宝物ってなーんだ?」はファンになる要素満載の作品となっている。

そういえば前半部で良作以上を選んでも207話「パー子は危険なスミレファン」などパー子活躍の話は面白いものが多い(正体を視聴者だけが知っていて、主人公のミツ夫が知らないという特殊な設定の扱いが秀逸だからだろう)。むろんそれ以外にも優れた話はあり、たとえば50話「かなしい勝利」のような社六(シャーロックホームズのもじりキャラ)が1号の正体に迫る話、昭和43年版アニメの最終回にもなり原作の評価も高い30話「パーマンはつらいよ」のようなパーマンの仕事の現実的な辛さに迫る話が面白いといえるだろう。

(参考にしたページはパーマニアの指定席というバードマンファンというWEBサイト。年期のあるサイトで素晴らしい出来映えだ)

いずれにせよ、最大のポイントとして、特に「さよならパー子」が秀逸。これを見れば、一気に昔日の何とないパーマン観から解放されること間違いなし。(大きな声では言えないが検索すれば、なぜかタイ語のサイトがヒットするみたいだ)

それにしても昭和50年代のラブコメが絡む漫画やアニメは今でも素晴らしい話が多いとあらためて気づく。バブル以降急速に失われていった純朴、純粋、純愛というものが残った最後の時代だからだろうか? そういえば好きな漫画は昔からこの時代のものが多いことに気づく。うる星やつら(1978-1987)、めぞん一刻(1980-1987)、きまぐれオレンジロード(1984-1987)、ハイスクール奇面組(1980-1987)、キャッツアイ(1981-1984)などなど。はっきりいって読者年齢的にリアルタイム世代ではないため、当時から単純に新しいものよりも、古くて良いものが好きだったということか。

関係ないが、いや関係ありそうだから触れるが、江戸川乱歩や甲賀三郎などの戦前作家、人類史以降の歴史趣味、エディアカラ紀やらカンブリア紀〜恐竜滅亡あたりまで古生物なども含めて、ジャンルは問わず古いものに興味を持つケースが多すぎる。興味あるものの例外で言えばサッカーぐらいか。あれは最新のものを追いかけずにいられない。ただ古い時代の選手や大会結果等もちゃっかり調べたことあるから知っているというのも古趣味かな。ジュールベルヌカップとかマジックマジャール、黄金のカルテット、クライフターン、ガリンシャ、マリオケンペス、パオロロッシとか有名な選手名、戦後にウルグアイがブラジルW杯で優勝したとかのW杯優勝記録とかの基本知識も高校あたりの時に覚えたから今でも忘れることはない。
そういえば野球についても興味があった20年くらい前に古い記録の本を買って喜んで読んでいたことも思い出した。松竹ロビンス、大映スターズ、毎日オリオンズ、国鉄スワローズ(いまだに国鉄がなぜチームを所有しているのか謎)、スタルヒン(なぜか覚えたままの巨人の投手)、村山実(阪神のエース)、川上哲治(青田とセット)、福本豊(異様なまでの盗塁王)、田淵浩一(王のライバル)、ハンク・アーロン(米の王に記録抜かれた人)、タイカップ(米の4割打者)などは当時知識として覚えたものだった。

話は脱線したが、これで尾張

posted by アイナット at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | パーマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする