正直、味は濃いソースに誤魔化した感が強いもので、決して好みというわけではなかったが、人数で入れる店だったので重宝していただけに残念な話である。
閉店を知ったのは昼飯を食べて勘定する直前だった。それにしても昼の営業を取りやめるというのはよくある話だが、店そのものをいきなり畳むというのも珍しい話だ。店員は昔と変わらぬ2人のおっさんが最後まで普通に働いていたので本人の健康問題とかそういうわけでもなさそうなのだが。
今回の居酒屋閉店はほんの些細な例で影響はごく僅かしかないが、いずれにせよ、日常風景で当たり前に続くと思っているものでも、突然終わりはやってくる。あらゆるものの終わりは突然と感じるのは間違いない。わざわざカウントダウンなどしてくれる終わりなどはほとんどあり得ない話なのだ。
そういえば国際的な大きな話では、急ピッチで、リビアのカダフィ政権など中東の独裁政権が次から次へと終焉を迎えようとしている。一部ニュースでは北朝鮮でも暴動が起こっているらしい。中国は暴動を押さえつけたが、今後はどうなるか? 日本だって人ごとではないかもしれない。国家レベルでも変化の波は一気に押し寄せるし、自然災害だって、そろそろ日本もどこかで起こりうる状況下である(ニュージーランドの地震災害には痛み入るばかりだ)。突然の変化に対しても後悔を最小限にすることしか出来ないだろうが、そのように心がけることだけが唯一の備えとなるのだろう。