それでもメルボルン相手にホームとはいえ圧勝してくれていた。
対外国クラブの強さではG大阪ほど頼りになるクラブは日本には無いといいだろう。
次のアウェイの天津戦は何とかみたいところ。G大阪のサッカーは見ていても楽しいサッカーであるし、ACLの緊張感もたまらなく良い。ただ天津は前回か前々回か忘れたが、川崎と戦っていたときに酷くラフプレーが目立つわ、観客の質も低いわだったので怪我は避けてもらわねば困る。次に書く杭州を見習うことでサッカーの質の向上に繋がると思われるだけに中国サッカーの強化のためには改善されてしかるべきだと思うのだが、どうなるだろうか?
で、名古屋と杭州との試合の最後20分くらいを見ることが出来たのだが、見始めから1点負けていたのが、いくらアウェイとはいえ、名古屋の攻めがあまりにも単調で迫力にかけ、あげくのはてに巴力という選手に見事にゴールを許して追加点まで取られる始末。
そもそもやってるサッカーの質も明らかに杭州の方が上だった。しかも杭州は意外なことにといっては失礼かもしれないが、フェアプレイであり、観客や審判もまともだった。その上、後で知ったことだが握手拒否など名古屋側に恥知らずなマナー違反もあったようだ。
つまり名古屋は絶望的な上に完敗したということだ。名古屋というクラブに対して特に日本のチームという感慨以外は何もないだが、これは正直情けない。
それにしても中国という国は、実はサッカーの報道に関してはアジアトップクラスの質を誇っている。日本の報道レベルは極めて低く自国を貶したり、一部スターにしたい選手への偏りが著しいし、また韓国は自国絡みや日本絡みの報道も酷いバイアスがかかった見方しかできないが、中国の場合はなぜか共産党の規制対象外なのか知らないが、サッカー報道に関しては弱い自国の代表やリーグの低レベルさについては自虐的になり、日本の活躍については羨む気持ちを隠すことなく絶賛する。欧州サッカー事情にも精通している。
だから少なくとも頭ではサッカー強化への道筋を描かないわけはないはずなのだが、10年前から強豪になると言われ続けて、今現在は10年前より弱体化しているようにしか見えないほどサッカーの代表チームもクラブチームもぱっとした成績を残せていない。やはり極端な個人主義者ばかりの中国人にはバスケ以上の人数でやるチームプレー重視の団体球技は無理なのか? そういう意味でもクラブチームがトルシエを監督に迎えたり、ラフプレーを減らす努力をしている姿勢(少なくとも韓国の代表やクラブに比べると、随分マシになった感がある?)など、ここ最近の中国サッカーの取り組みは、今後の行く末を決めるものになるのかもしれない。