まして人命にも関わるほどのものになれば、なおさらの話だ。
一ヶ月以上も前から燃料棒が露出状態というのはデータとして知っていたはずなのだ。にも関わらず、計器の故障だとか、調査していないから安全だとか、中空の放射線は減っているだの、言って、全く危険な可能性を考慮しようとしなかった。あげくにこれである。
読売新聞「福島第一原発1号機「メルトダウン」東電認める」:http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110512-OYT1T01114.htm
更に3号機の方でも海水に基準の60万倍という意味不明なセシウムがジャブジャブと流れているという。それも何と想定外だったというのだ。
毎日新聞http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110512ddm002040078000c.html
嘘と欺瞞に満ちた管政権の罪はあまりにも重い。
風評被害とは、現実に有り得ないこと、存在しないことが噂として広まり、その悪い噂の影響で受ける現実の被害のことだと思う。さて、この未曾有の放射性物質の大拡散は現実に起こっていることであり、しかも現在進行形であり、収束の見込みも見えていない。嘘をついて現実の状況を軽視し、実際に危険の可能性が高いものを安全だと言い張る、どちらが罪深いだろうか。
嘘の情報で一喜一憂させられる現場の人たちが最大の被害者と言っていいかもしれない。