時事通信の記事「光より速いニュートリノ観測=相対性理論と矛盾−名古屋大など国際研究グループ」の冒頭を引用する。
名古屋大や宇都宮大、神戸大などが参加する日欧の国際研究グループは23日、質量を持つ素粒子のニュートリノが光よりも速く移動するとの測定結果が得られたと発表した。
アインシュタインの相対性理論は、質量を持つものは光より速く移動することができないとしており、今回の測定結果は相対性理論と矛盾する。結果が正しければ、科学全般に与える衝撃は計り知れない。
これまで宇宙の物理法則の常識としては、光を超えるスピードは有り得ないというものだった。正直チンプンカンプンなのだが、相対性理論によって証明されているという。
そして現在の常識では光を超えるということは時間を超越するということになる。つまりニュートリノは過去に遡ったということになってしまう。
今回の事象が正しいならば、今まで信じて疑われなかったニュートリノは研究することで更なる衝撃をもたらすことになるのかもしれない。時間を超えた電話のようなものやタイムマシンも荒唐無稽な古いSFだけのものじゃなくなる可能性すら出てきたということだ。
ちなみにタイムマシンと未来からの来訪者がいないことは矛盾しないと思っている。量子力学の多世界解釈を例に挙げるまでもなく、この宇宙は金太郎飴のように並行する宇宙が延々と連なっていると考えれば、過去を変えても自身が存在していた現代世界や未来世界には影響を与えないからだ。パソコンでファイルのコピーが生成されるようなものだ。「コピー先のファイル」の未来と「コピー元のファイル」の未来は、それぞれ干渉できなくなった時点で同じではなくなる。
これまで未来からの来訪者がいない理由は、上記でも説明が付くし、それに未来からの来訪者ならば、現在技術など玩具にも劣るもののはずである。簡単に人間の脳にも干渉し認識しえなくなるのは容易だろうし、デジタル機器への干渉などはもっと容易だろう。
(突飛な例だが、ドラえもんなどが現代社会で騒がれないのも、ドラえもんが普通の人間のような自然な存在に過ぎないように見せかける干渉波のようなものが、ドラえもん自身から発せられているに違いない。人間の異常と正常を見分ける認識能力なんて、脳が作り出す極めて曖昧なものに過ぎないのだ)
ちなみにニュートリノについては、東大のサイトが非常に簡便に説明があったので紹介しておく。
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/about/neutrino.html