月曜の早朝、セリエAのinter vs Lazioを視聴。
長友が中盤の右SHで先発という事実に驚くともに、試合中左SHを経て、後半左SBに収まるところにも感心しきり。パフォーマンスは無難にこなす程度だったが、試合そのもののレベルが高く、interで難敵ラツィオ相手にそれを出来る点が素晴らしい。実際、さすがの38歳のくせにチーム最長の出場時間を誇る鉄人サネッティも疲労が貯まっていたり、いつものサイドの出場ではなくボランチの位置のためか並の出来に過ぎなかったり、世界最高の右SBとも言えるマイコンが後半消えていたり、他の選手の半分は長友並かそれ以下のパフォーマンスに過ぎないのだ。
長友の強みは90分余裕で持つスタミナだろう。複数のポジションをこなせる利点もそのお陰で、監督の戦術性に幅を持たせることが出来ている。試合中に交代することなく、ポジション変更して戦術を変えることが出来るというのは非常に利便性が高いのだ。(しかも優秀な選手にありがちな得意ポジション以外は拒否するというような問題児性も無いので、ラニエリ監督からの信頼も日に日に高まっているのだろう)
例えばキブもセンターバックとサイドバックが出来るため、ユーティリティ性だけなら長友にも負けないが、いかんせんスタミナが無いため、現在の長友のような使い勝手の良さは発揮できない。結果、かつてセリエA優勝やCL優勝の立役者であっても、長友にポジション争いで後塵を拝すことになってしまっているわけである。
さて、この日の対戦相手ラツィオである。十数年前(90年代から中田英寿が活躍していた2000年前後あたり)のセリエAが世界最高峰に君臨していた時は、このラツィオもセリエAのビック7と呼ばれるクラブに含まれ世界最高級の選手が集まっていたのは周知の通り。大きく格を落とした感のある現在においても、攻撃陣だけでもクローゼ(独代表。W杯最多得点)やシセ(仏代表)、エルナネス(ブラジル代表)などが揃っている。
このラツィオ州ローマ市をホームタウンとするセリエAの中堅の有名どころ、ラツィオが、なんでもCSKAモスクワの本田圭佑を本気で獲得に来ているというのだ。本田としても良い話で、個人的な合意は出来ているというが、先週のクラブ間の話合いは決裂したらしい。ラツィオが10億円提示したのに対して、CSKAモスクワが16億円の移籍金を要求したというのだ。強欲なCSKAと高額な移籍金が本田の足かせになっているのが何とも悩ましい。それでも今週にも再チャレンジするという。31日までの移籍マーケットの動向も目が離せないところだ。
さて、また話は飛ぶ上に関係ない話になってしまうが、この週末は、オランダリーグの安田とハーフナー・マイクのフィテッセ・アーネムとNEC・ナイメーヘンのヘルダーラント州ダービーも見たのだが、オランダのレベルはやはり今ひとつ。直後にちょいと見たマンチェスターシティVSトトナムホットスパー、そして前述のインテルVSラツィオと比べるのは酷かもしれないが、まるで次元が違うのだ。正直オランダ国内リーグは単純なレベルだけで言えば、Jリーグなどアジア強豪といえるリーグ以下なのかもしれない。それほど粗雑さ目立っていた。(そもそもサッカーの質が異なるので単純な比較というのも難しいのだろうが、実際に異なる地域のクラブ間で真剣な国際試合がないのが、クラブW杯しか存在しないというのが贅沢ながらも悩ましい)
posted by アイナット at 01:42|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
サッカー
|

|