118話と119話のラスト2話はエスパー魔美の重要なサブキャストがメインを飾る印象的な話で、コンポコと父の佐倉十朗が主役の話でした。
118話はコンポコがかぐや姫のように月へ帰って行くという夢を魔美が見るところから始まり、エスパー日記の明日の日付にコンポコとの別れを示唆する記事が書いているという発端です。けなげなまでのコンポコの行動力に感動を誘われます。そしてこの話でも佐倉十朗の役割は受け身ながらも大きなものでした。
119話は最終回。しかし魔美に何かが起こるというわけでもなく、パパの佐倉十朗に変化が訪れるという一風変わった最後です。佐倉十朗がパリへ留学するという話が持ち上がり、サザエさんシステムのように止まったエスパー魔美の日常に変化が訪れるという演出になっています。原作の最終回がよくわからん内に終わったことに比べると、アニメ版はきれいに終われたとも言えると思います。実は高畑君が留学するという話も数十話前にあったのですが、父親の留学の方がこの作品らしい幕を下ろし方だったのかもしれません。
終わってみれば確実に25年ぶりに見た作品でしたが、とても楽しかった。たぶん初めてほぼ全話見たんだと思います。
古い作品を見たときの感想としては後悔というか、アレ?、なんかおかしいというパターンも有り得ますが、この「エスパー魔美」については「21エモン」や「チンプイ」同様に十分に良かった部類といえました。