水曜日、早く帰って半分くらい見ることが出来たのだが、これまた酷い惨敗の様子を見る羽目になってしまった。日本代表がW杯予選のホームで敗北は15年ぶりということだ。
戦術も何もあったものではなかった。身体の重い選手たちの個人能力頼りの酷いサッカーだったのだから、運ではなく実力、負けが必然と言えるところが情けない。
それの理由を問えば、例えば長友の場合は、
現地時間、2/26深夜0時にミラノでの試合が終わり、そこから3時間後に深夜便があるとして乗り込んだとしよう。フライト時間に10時間かかるとして日本に着くのは13時。
しかしこれはイタリア時間の13時であるからして、時差8時間の成田では既に21時になっている。
更に成田から合宿地の名古屋へ移動する必要があるので、国内線に乗り換えて名古屋へ向かう必要があるだろう。すると、結局ホテルに着くのは23時を超えるのは確実だ。
凄まじい時差ボケの中、一泊して27日の朝を迎える。この日ようやくチームに合流して、身体も頭も重いだろう中、監督と話をし、同じくボケボケのチームメイトと戦術理解から練習までこなす。練習できる時間はおそらく5時間ぐらいだろう。
さて、28日には試合である。
これは香川や試合に出なかった宮市もほとんど同じ。他の欧州組の選手も日本で練習できる時間は2日程度が大半だ。
選手達はこれほど疲弊している上に代表の戦術浸透もない状況なので、当然各選手はそれぞれのチームでの戦い方をすることになるが、結果が悪いコンディション下の個人技頼みという酷いサッカーだったというわけだ。
戦術が浸透した中に、数人の個人技頼みの選手が加わるならば、これほど酷いことにはならないはずなのだが、今回は監督がアホなのか、スポンサーからの圧力なのかは知らないが、欧州組でほとんどを固めたメンバーとなった。しかも国内組の遠藤、藤本などもなぜか不調であったのも手伝ってしまったのだ。
ブラジルやアルゼンチンのような南米の国のように慣らしていくしかないのか? とはいえマラドーナ時代の戦術が無いに等しい時代のアルゼンチンは弱かったのも思い出される。
しかし本当の原因は別にあるような気もしている。南アフリカW杯前の2010年以降本田圭佑(怪我前)がいない試合は全然勝てていないという現実だ。結局は本田圭佑のキープ力ありきで代表チーム全体の力を底上げしていた可能性すらある。本来ではこんなことでは全く駄目なのだが、現実問題そうなっていたのかもしれない。しかし怪我から回復した本田圭佑にその力が既に失われていたとしたら果たしてどうなるのだろう。
その場合は、最終予選も厳しい戦いになること間違いないだろう。
今回の消化試合でこの誰でも気づきそうな事実を事実として直面させたことは大きな収穫とも言えるのかもしれない。少なくとも主力選手のコンディションが悪くても、連携を深めるか、調子のいい選手で代替するかどちらかをしなくてはなるまい。それとも本田圭佑の復調と再発が無いことだけを祈るしかないというのも芸がない。
とりあえず本田圭佑の復調具合については、土曜日21時からのゼニト・サンクトペテルブルグ対CSKAモスクワの試合を見よう。その他、昨日あたりまでに欧州に帰って行った選手達は今週末まともに戦えるかが不安でもある。とりあえず先ほど試合のあった乾は調子は並はあったという情報があるので少しは安心か。(乾は水曜日の初のザッケローニ体制下に選出された代表戦でも、戦術理解しろという方が無理な環境下で、久々に香川と連携したり個人技も冴えていたが)
posted by アイナット at 05:26|
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