2012年03月21日

総玉砕への警鐘

震災ガレキや福島などの農産物を巡る問題で、
「自分だけ良ければいいのか」
をキャッチフレーズに全国国民に同じ痛みを少しでも分かち合うべきだ。と主張する者達がいる。

しかしこの主張は本当に正しいのだろうか?
放射性物質を帯びたものでなければ賛意を表するかもしれないが、果たして放射性物質を全国にくまなく拡散することが正しいことなのか、とは問わねばならない。
そもそも「自分だけ」の問題ではなく、全国民規模、世界規模のことを考えての判断と考えている人たちの方が多いのではないだろうか? その場合、むしろ「自分だけ」しか考えていないのは周りの影響を考えずに震災ガレキや農産物を自分以外にも押しつけようとする者が該当するように思える。

むろんガレキ問題は深刻だ。岩手沿岸部など放射能がほとんど関係地域のガレキについては全国で受け入れを考慮するべきだろう。問題としたいのは放射線を出すガレキであり、これを一緒くたに考えるようでは話になるまい。

農産物についても、福島産を買えば福島の農家がハッピーかといえば、必ずしもそうとは言えない。むしろ中抜き業者が農家から安値で買いたたいた農産物を定価で売るための方便にしている場合が多いのが実情のようだ。つまり儲かっているのは福島には関係ない中抜き業者であり、農家は損をしているに過ぎない。どうしても福島の農産物を買って福島を応援したいというのならば、インターネット時代なのだから産地から直接高値で買うのが一番効果的な方法といえる。(そういう精神論的なハイリスクを好む者達が単独でやる分には反対しない。とても賛同は出来ないが。)

ではこういう疑問が生じてしまう最大の問題は何だろうか?
最たるものが政府の信用が全く無いというところだろう。顔色も変えずに裏切ったり、誤魔化したり、嘘つくことが日常になっているような政府なのだから当然というしかあるまい。結局消費税の件もそうだが、信用が全く無い者の言うことなど聞きたくないというのは当然のことだ。
いつ何時寝首をかかれるかわからない状況下で安心して眠れる者に対して、私は理解しかねるということだ。
posted by アイナット at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ガンバ大阪今期全敗中

豪州アデレードの地で、ガンバ大阪が惨敗。
内容を見ていればわかるが、夢も希望もない惨敗である。しかも開幕から4戦連続。いやその前のプレシーズンマッチも結果は負け続けていたような気がする。

何が変わったか、主力選手の高齢化問題などもあるにせよ、最大は監督だろう。
10年連続で監督を務めていた西野監督をクビにし、強行して連れてきたのが素人同然の呂比須だった。しかも呂比須がS級ライセンス持っていないことからヘッドコーチに据え置き、飾りかよくわからん監督の地位にブラジルで30年前に監督業で活躍していたセホーンを連れてきた。
現在サッカーの発展スピードは速いため、昭和時代の監督スキルなんてものは何の役に立たないといってもいい(ブラジル国内はただでさえ近年戦術発展スピードの波から取り残されている感がある)。一般的な仕事でいっても30年前の技術やノウハウが生きる場面は多くはないことを考えれば、容易にわかりそうなことだ。

とにかく、監督が替わり、戦術がゼロにする監督に交代したこと。これが弱さの理由だ。果たしていつ呂比須とセホーンをクビにする決断を下せるのか。このままではガンバ大阪が来年J2にいることになりかねない。

海外ではチェルシーが多額の違約金を厭わずビラス・ボラスを1年持たずにクビにすることで、チームが勢いを取り戻した。それがインテルのラニエリ交代直後のような一瞬間だけの出来事じゃないとは現時点では言い切れないが、とにかくチャンピオンズリーグ16強でナポリに劇的勝利をし、プレミアでも復活し来期の枠争いに参戦つつある状態になっている。

一方10年以上監督を務めるアーセナルのベンゲルの場合は、監督をクビにすることなく、大不振から抜け出している。しかしこれは長期監督ゆえの現象のようにも見える。


とにかく無能をトップに据えると一気に滅亡の危機となるのだ。これは何の分野でも同じことである。間違いは早く正さなければ後悔することすら出来なくなってしまった人たちが過去どれだけいることか。
posted by アイナット at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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