そもそもそのユスリン氏とは実は背を向けているため、視認できないのだが、衣がこすれる奇妙な音が鳴り続けるために、その異様な運動に気づかされ、イライラさせられると同時に、どうにも笑えて仕方がない。
最初は職場が職場だけに機械の出している奇妙な音だと思えば、何のことはない。激しい貧乏揺すりだったのだから笑えてしまうのも止む得ないだろう。近隣の皆を怪訝な顔で振り向かせる奇妙な音である。
だいたい何なんだ。この無駄すぎる動きは。ダイエットにでもなるのだろうか。確かにカロリーは消費しそうだが、無駄に疲れるだけではないのか。
とか言いつつ、変なクセはだれにでもあるもの。陥穽にはまらないように日頃からの注意が必要なのだろう。