殺し合いならばクワガタの方が圧倒的に有利だというのだ。なぜなら武器の殺傷力が違すぎるからだ。カブトムシの武器では相手をテコの原理で持ち上げたり振り払う力はあっても決定的な殺傷力が全くない。それに対してクワガタのアゴの発達したハサミは相手を破壊する力があるという差がものを言うらしい。
とはいえ、自然界でこの種族が異なる二種が殺し合うなんてことはまず発生し得ない。
樹液の奪い合いという垂直の木で行われるのは殺し合いではないから、結局は木での樹液を巡る試合ならば有利に戦えるカブトムシの方が強いというのも間違いではないのだろう。
話が変わって、昆虫と言えば羽だ。カブトムシやらコガネムシやらゴキブリでもそうだが、多くの昆虫の羽は、鳥やコウモリ、翼竜の羽と違って、未使用時はコンパクトに折り畳め、飛ぶ時だけ広げて空を飛べるというかなりの優れもの。飛ばない時には全く羽の存在を意識させないところが凄い。ゴキブリなんて地面を這っている時はなかなか飛ぶとは思わん。
人間が求めている羽もどうやら鳥やコウモリなどの羽ではなく、ゴキブリやらの羽のようで、人の思い描く天使や悪魔に生えている羽も背中に生えていて、地上生活にも邪魔にならないものが多いような気がする。羽を得る代わりに両手がまともに使えなくなるのでは本末転倒だからなのだろう。
と話が全く脱線したところで本日の記事は終える。