どうしても行きたいわけではなかった、たまたまで、しかも映画館はハッキリいってガラガラだったので、ますます期待度が低かったが、結果はとても満足出来る内容だった。3Dがここまで効果的とは思わなかったというのもある。旧作をちゃんと覚えていれば、観てれば、更に楽しめると思う。
KINENOTEに書いた感想をそのまま載せておく。
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息つく暇の無い時空を超えた怒濤の展開
シュワちゃんのターミネータの新作ということだったが、あれから相当の時が経っていることもあって、あまり期待せずに映画館へ行った。
しかしそれは良い意味で裏切られた。何という展開。3Dで観たのだが、迫力が想像以上でびっくりした。それほど3D効果は抜群だった。本作は出来れば3Dで観た方が良いと思う。
プロローグは2029年の機械の支配する世界でスカイネットとの最終決戦、シリーズを通して知られる未来世界の最終決戦。指導者ジョンコナーとカイル・リースが活躍を見せる。そしてカイル・リースはターミネータ初代の1984年に飛ぶのだが、ここではターミネータ2を思い出すT-1000との戦いに。ここで既に逞しいサラ・コナーとシュワちゃんのT-800も登場。その後スカイネットとの戦いに終止符を打つために1997年に飛ぶと思いきや、2017年へ。そこがジェニシス起動という審判の日の起こる直前の時間軸だったのだ。
T-800のシュワちゃんは皮膚の劣化で年を取るという設定だったので、まったく30年という時間の流れがリアルに感じられるようになっており自然だった。それは時間を超えて登場した警官にも言える。
また映画の中での時間軸と記憶の伏線も秀逸。50年の時と空間を超えたメッセージには泣きそうになるくらいの感動も素晴らしい。
それにしてもあまりにも悪趣味でもの悲しい最終決戦。彼は完全に自我を失っていたのだろうか? いやそれならばなぜあのような邂逅となったのかが説明付かないのだが。確かにその後はそのような兆候は一切無かったとはいえ。
ふと思ってしまうのが、人間の登場人物が少なすぎて、被害面でのリアリティにあまりに欠ける点があるが、そこはこういう映画だから仕方がないのだろう。
ちなみに最後、エンドクレジットが始まっても帰ってはいけない。数分でも余韻に浸って待つべきだ。これだけは注意しておく。