「ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.0」有安杏果さんの夢が叶う瞬間に立ち会えるという人生の至福の日。
ワシは横浜アリーナにいた。朝から杏果推し仲間で合流し、ペンダントをほんのタッチの差で買えないなど悲劇もあったものの、夕方そのときを迎えた。
ちなみに一方で奇跡もあった。人形にかぶせていたベレー帽を落として、スタッフに届けたという端情報は得ていたので、失意の物販終わった後に道沿いのスタッフに適当に声を掛けてみたら、その人がちょうど拾ったスタッフだった上に、まだ手元に持っていたので、ビックリした。やはりスタッフも驚いていた。お互いまさかそんなことがと思ったのだった。
割とギリギリに入場して、ステージ構成を見て、驚く。エンドステージと思いきやとんでもない。センターに花道とセンターステージ、更には後方にまで道は延びているのだ。
横浜アリーナにおけるアリーナというスタンド席だったワシからは全体が良く見渡せる。最終的には有安杏果さんの記念すべきステージを広い視野から見渡せたという意義は大きかったと思う。
登場からしてまさに圧巻。ギターを手にfeel a heartbeatを格好良く決めた姿はまさにアーティスト、続けざまの「Catch Up」「Another story」では心躍る歓喜、そして感涙のままだ。夢の舞台を一人で成し遂げている、その姿を目に焼き付けるのだが、涙で曇りそうになってしまうのだ。
そして「小さきもの」からはじまる有安杏果物語は圧巻の構成だった。あの12歳の頃の「Kiss you」、そしてまさか来るとは思わなかったPower Age「約束」。そしてパンフ本の日記にも出ていた「Jewelry day」ここまで感動を覚えていた。有安杏果の自伝的ライブに、よくぞここまでと感涙していた。
そこにうりゃおい曲というか、杏果7連で有名と自身で紹介してワーズ、そしてコノウタ、白い風とももクロの中でもメモリアルな意味がある曲が続く。うりゃおい曲はももクロ曲、特にカバー3曲のどれかとは思っていたが、この有安杏果物語の掉尾に組み込んでくるとは思いもしなかった。
既にこの振り幅の前にエネルギー放出はこの時点でも最高潮なのかと思った次第。
とそんな中で、まさにアーティストと超アイドルを同時にこなしたと思いきや、再びしっとり「心の旋律」、「愛されたくて」の新ソロ曲が続いて、うっとりさせてくれるのだからもうたまらない。
さらにセンターステージへ移動してアコースティックに「You've Got a Friend」、そして「TO BE WITH YOU」と続く。特に「TO BE WITH YOU」は事前に練習してくるように杏果からお願いがあったように、必死に音痴なワシも覚えてきていたのだが、いやー覚えてきていて大正解。一緒に歌えて楽しかった。というより幸福を感じた。横アリで一体感を得ていたのだ;
その間、メインステージの方にはいつの間にや何と在日ファンクが! 今回唯一のゲストであり、4年少し前ワシがファンになる直前の横浜アリーナのももクロ公演以来となるゲスト登場だ。まず「爆弾こわい」で場内を大いに盛り上げ、続くは杏果の従来ソロ曲で在日ファンクとのコラボ曲の「教育」。初めて現場で聴いたが素晴らしかった。
続いて「裸」「ペダル」と今回の9曲ある新曲を連続披露。生で聴ける魂の喜びと言うやつだ。ペダルなどは作曲も杏果というこもあるのかもしれないが、作詞も有安杏果らしさがもっとも出ていてファン冥利に尽きる。
そしててんかすトリオの曲「永遠のトリニティ」、ソロは3年近く前の玄冬以来! やはり全く赴きが異なる音楽を矢継ぎ早にセトリに組み込む音楽センス、それを一人でやり切るのだからたまらない。
続く予想外だった一人「ゴリラパンチ」も本当に場内が震えたのではないか。事前にタオル曲と知っていた「Drive Drive」ではアロマミストを買えていないファンが多いことを知った杏果が場内を一周して、シュッシュしまくるというボーナスタイムも。この広い会場を自分の足で駆け回ってくれるこのパワー。遠くで見ているワシも笑顔になるのが必定だ。ちなみにワシはアロマミストは持っていたので、前後左右の周囲のタオルに分けて喜んでもらえて幸福の連鎖。
アンコールも全力でやって意識朦朧になりそうになったあと、遂にドラム、黒い週末を一人で歌い上げるだけでも凄いのに、ドラムを叩きながらなのだからまさに凄絶の一言。最後の新曲でベールに隠されていたハムスター、ついに正式名称になったハムスターは、ひたすらと言う感じだった。感動に打ち震えた。
でもやはり締めくくりの「ありがとうのプレゼント」、まさにソロコンを象徴していた。涙しかない。涙しかない。もちろん喜びの涙。
こうして有安杏果のこれまでの人生とも言えるソロコンは終わった。途轍もない余韻を残して。最後の涙も含めて、杏果は本当に輝いていた。ワシもライブを謳歌している杏果を見られて魂の奥底から幸せだった。横アリ全体が世界で一番とも思えるような、幸福に満ちていたのは間違いない!
ももクロのライブでもこれほどのことは国立のライブくらいだったが。その国立をも超えてこの日は一生忘れられないメモリアルデーだと確信してしまうほど、それほどの一日だった。
その後、新横浜でモノノフ仲間20人での感想戦も行って、大盛り上がりだった。取れなかった銀テープも幸い頂戴することができたのは特に嬉しかった。
23時半頃の夜行バスで大阪へ帰ったのだった。行きも夜行バスの弾丸遠征だったが、翌日の仕事はそれでも恍惚の中で行えたのだから幸せものだ。