去る2010/7/18(日)の午前9時15分頃、この世で最も愛しんだ猫(名前はあえて出さない)が永眠した。
たまたま帰省したこともあり、その最後に立ち会うことが出来たのはこの上ない幸福なのかもしれない。
しかし最後に触れたのが病院へ連れて行こうと、嫌がる中キャリーへ無理矢理入れた時だったので、これは悲しい別れ方になってしまった。嫌がる際のジタバタと鳴き声は忘れることはないだろう。
父母とともに病院へ向かう車上で既に息をしていないことを見付け、やはり病院でも蘇生は無理だった。
その日のうちに必要なものを買いそろえ、そして庭を堀り墓を作った。父母の協力もあり、かなり立派な墓が出来上がった。
その二ヶ月弱前にも体調を崩していて、実は白血病だったということで長くは保たないということはわかっていた。野良時代に感染してしまったのだ。
思えば3年弱の間だった。最後は離ればなれになってしまったが、月1で帰るペースでもちゃんと完璧に覚えていてくれてよく慕ってくれていた。しかも父母にも懐くようになっていただけに惜しまれるというしかない。
直後の2週間ほどは食欲減退などを伴う深い悲しみにうちひしがれたが、さすがに2ヶ月経つと悲しみは薄れてくれた。だが、それでも多くの思い出が消え失せることは一生ないだろう。猫を見る度に良い意味で思い出すに違いない。
猫の寿命は人よりは遙かに短いだけに、いつかは通る道、むしろ通らなければならない道とはわかってはいたが、死別という経験不足ということもあって、悲しみの深さは想像以上だった。冥福を祈ると同時に、我らの行く末を見守ってくれることを願いたい。