不思議なのが、なぜ牛だけしか取り上げないのか。汚染されていると問題になっているのは屋外に置かれていた藁である。
例えば豚や鳥に影響がないと思うだろうか? また同じく路面の野菜類は?
フランスで静岡産茶葉に大量の放射性物質が含まれていたように、外国輸出用ですら杜撰な検査しかしていなかった。当然国内流通分は一層杜撰だと想定するしかない。
そもそも海に高レベル放射性物質を垂れ流しているが、魚は?
魚は同じ所で捕れても離れた港で水揚げすれば、感嘆に福島や茨城沖の魚が、宮城や千葉産の魚に化けるというのも既によく知られた話だ。
4月の時点から大して変わってはいない。野菜や肉の現物だけではなく、弁当や総菜、加工食品、外食産業に間違いなく、内部被曝させるに足る食料や水が少なからず蔓延しているのは間違いない。
ならば、少しでもダメージを軽くするために出来ることは、言わずと知れたことではないだろうか。言ってしまえば、リスクの高いものは出来るだけ避けるということだ。
行政が機能していないどころか、全国に拡散させる政策をとっている以上は、被災地を支援する良策は、検査が杜撰な食物を購入して食することではない。
むしろ行政に適切に安全と危険のラインを明確にさせるようにし、多額の被災地復興予算でもって、生産者に補償をするように持って行くことだ。
行政は暫定基準値を超えていても健康に害は無いとすら発言している。つまり暫定基準値ですら適当に付けた数字ということを自ら暴露してしまっているのだ。
暫定基準値なんてものは、5ヶ月前の数字の10倍以上だ。つまり暫定基準値を超えるということは5ヶ月前の水準で言えば100倍近くの場合すらも容易に考えられる。
安全と危険の基準を極めて曖昧にした行政の罪は重い。