2011年10月26日

地域決勝大会

日本サッカー界はピラミッド形式になっている。

頂上から数えて、J1、J2、JFL、地域リーグ(北海道、東北、北信越、関東、東海、関西、中国、四国、九州)という並びだ。
地域リーグの中には関東や関西のように2部制のところもあるし、更にその下には都道府県リーグ、市町村リーグと延々と続いている。これが日本サッカー界の(多少の歪さはあるにせよ)整然とした序列なのだ。

ちなみにJ1の上に目を向けると、AFCチャンピオンズリーグがあり、更にその上にはクラブW杯があるという風に、世界規模で序列ピラミッドが成立しているのだから、ある意味国連を凌駕する世界でもっとも優れた世界規模のシステムを構築しているとも言えるだろう。


さて、話を本題に戻そう。今回は地域決勝大会について触れたいと思っている。
先に述べた地域リーグ(北海道、東北、北信越、関東、東海、関西、中国、四国、九州)の覇者を集めた大会であり、上位に食い込めばJFL昇格が望めるという大会となっている。9つある地域リーグを制して、なおかつ、強豪ひしめくこの大会を勝ち進まないとJFLに昇格できないとあって、かつてはJを目指すチームにとって最大の難関とも言われていた。

今JリーグやJFLにいるチーム(前身も含めば)のほとんどがこの大会の洗礼を受けてきたといっても過言ではない。
最近の現在Jと準加盟チームに絞って例を挙げれば、
2003年にザスパ草津が、2005年にロアッソ熊本(当時はロッソ熊本)が、2006年にFC岐阜が、2007年にファジアーノ岡山とギラヴァンツ北九州(当時はNW北九州)が、2008年に町田ゼルビアとVファーレン長崎が、2009年に松本山雅が、2010年にカマタマーレ讃岐が、といった案配だ。極めてギリギリの戦いを制して、現在があるのだから、正直恐ろしい大会だった。
詳しくはWIKIPEDIAでも見ればよくわかるだろう。


恐ろしい大会と過去形で言ったのは、既にJを目指す有力クラブの多くはJ2、JFLへ昇格済だからというのがある。

今年の大会の参加クラブは以下のようにパッと見でも小粒感を免れないだろう。

北海道:ノルブリッツ北海道
東北:福島ユナイテッドFC
関東:Y.S.C.C
北信越:Japan サッカーカレッジ
東海:shizuoka.藤枝MYFC
関西:奈良クラブ
中国:デッツォーラ島根
四国:黒潮FC ※ 愛媛FCしまなみ辞退
九州:HOYO AC ELAN OITA
全社1:東京23FC
全社2:該当無し
推薦枠:S.C.相模原
補枠1:バンディオンセ加古川


この中でJを本気で目指しているのは準加盟済のS.C.相模原ぐらいのものだろう。
続いて、福島ユナイテッド、奈良クラブ、デッツォーラ島根が続くといったあたりか。
いずれにせよ、どこもかしこもJFLの年間予算の捻出も厳しそうに見える。

このようにJを目指すチームが少ないという意味では、
いまいち盛り上がりに欠けそうな地味な面子ばかりだが、
それでも、殆どがクラブチームとなっているのは注目に値する。
もはやサッカーなどスポーツが企業の私物から抜け出した存在になったということだろう。
逆に言えば、一企業に依存したスポーツは生きていくのが難しくなったとも言える。

西欧世界で一般的なアマチュアとは全く異質なものとして、
共産主義国家のステートアマに近い言葉として、企業アマという日本特有のアマチュア形態が存在していたが、
既にソ連崩壊とほぼ時を同じくして日本の企業アマも崩壊をはじめていたのだろう。
(例えば企業の社員なのに、スポーツだけしていればOKというのが企業アマだ。
 雇い主が私企業か国家かの違いなだけで、スポーツするだけで飯が食える実質プロと変わらない状況だったのだから、
 プロ禁止時代のオリンピックで一定以上の活躍ができるのも当然だったのだ。)

功罪あるかもしれないが、少なくともようやく地域に一般住民にスポーツ文化が根付きつつある日本だ。
このことは平成になって以降、数少ない進歩かもしれないだけに大事に育てて行く必要があるだろう。


posted by アイナット at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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