内容を見ていればわかるが、夢も希望もない惨敗である。しかも開幕から4戦連続。いやその前のプレシーズンマッチも結果は負け続けていたような気がする。
何が変わったか、主力選手の高齢化問題などもあるにせよ、最大は監督だろう。
10年連続で監督を務めていた西野監督をクビにし、強行して連れてきたのが素人同然の呂比須だった。しかも呂比須がS級ライセンス持っていないことからヘッドコーチに据え置き、飾りかよくわからん監督の地位にブラジルで30年前に監督業で活躍していたセホーンを連れてきた。
現在サッカーの発展スピードは速いため、昭和時代の監督スキルなんてものは何の役に立たないといってもいい(ブラジル国内はただでさえ近年戦術発展スピードの波から取り残されている感がある)。一般的な仕事でいっても30年前の技術やノウハウが生きる場面は多くはないことを考えれば、容易にわかりそうなことだ。
とにかく、監督が替わり、戦術がゼロにする監督に交代したこと。これが弱さの理由だ。果たしていつ呂比須とセホーンをクビにする決断を下せるのか。このままではガンバ大阪が来年J2にいることになりかねない。
海外ではチェルシーが多額の違約金を厭わずビラス・ボラスを1年持たずにクビにすることで、チームが勢いを取り戻した。それがインテルのラニエリ交代直後のような一瞬間だけの出来事じゃないとは現時点では言い切れないが、とにかくチャンピオンズリーグ16強でナポリに劇的勝利をし、プレミアでも復活し来期の枠争いに参戦つつある状態になっている。
一方10年以上監督を務めるアーセナルのベンゲルの場合は、監督をクビにすることなく、大不振から抜け出している。しかしこれは長期監督ゆえの現象のようにも見える。
とにかく無能をトップに据えると一気に滅亡の危機となるのだ。これは何の分野でも同じことである。間違いは早く正さなければ後悔することすら出来なくなってしまった人たちが過去どれだけいることか。
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