誰がどう見ても謎の生命体にしか見えない。飛べない鳥がダチョウとかもいるが、恐竜の特長がかいま見えるダチョウとかと違って、ペンギンって二足歩行でガラパゴス諸島のような暑い地域から南極のような過酷な環境まで生息していて、しかしなぜか南半球にしかないという。卵や肉が美味いなどといったグルメな話も聴いたことが無い。
しかしペンギンを語る上で、この名称自体に悲劇が隠されていて、北半球にもつい160年前にはペンギン風の飛べない潜水を得意とするオオウミガラスなる鳥類が生息していたという。
しかし西洋人の手によって、無惨に乱獲され、絶滅してしまった。そのあたりの話はググればいくらでも見つかる。涙以前にやるせなさを感じるしかない話だ。人間憎し。
そのオオウミガラスが従来の西洋を中心とした文明社会でペンギンという通称と持っていたという。遡ればケルト語由来の言葉とも言うらしい。そしてオオウミガラスは先述したとおりに絶滅してしまったので、その頃南半球で見つかった似たような姿形、生態を持つ現在のペンギンが唯一のペンギンになったということらしい。
ちなみに動物園にいるペンギンの3割近くは日本にいるらしい。というのも漁業が盛んでペンギンの食事確保が容易というのが大きいなメリットだということ。
たとえば私も大昔にいった覚えがある西海市の長崎バイオパークや、21世紀以降に行った所で言えば京都市動物園(京都市)や大阪市の海遊館などにもいる。全く珍しくなく馴染み深いペンギン。そのペンギンという名前にも悲しい話があるということ。