映画自体の面白さは、新鮮味という驚きもあった前作には及ばないものの、言うに及ばない面白さ。劇場内では笑い声が漏れるのは言うまでもあるまい。相撲取りを利用した演出も成功だったかと思う。
ただ魔女のところでひっかかった。なにせローマの神々を信じる多神教のローマの人々が魔女を悪い意味で使うなんてことは有り得ない。そもそも魔女を磔にしようなんて野蛮行為は一神教キリスト教徒に支配されて久しい1500年後のことだ。
とはいえ、当時のローマ市民たちが扇動によって、いとも簡単にグラディエーターもビックリの暴力者になるのは歴史が示しているのも事実。繁栄の頂きにあった民衆がローマ滅亡を示唆する怪しげな外国人に殺意を抱くことも不自然ではないのかもしれない。
またこれをきっかけに魔女について少しググってみると、魔女の萌芽は古代ローマには既に観られた様子。ただ良い意味で超常能力の持ち主に使われていた模様。
http://www.d2.dion.ne.jp/~otoyo/maj.htm
はぁ、古代ローマを描いた映画をもっと観たいなー。