2015年10月18日

10/11は伊丹で平田オリザ演劇3本

10/11(日)は午前中から夕方にかけて、伊丹駅前のAIホールに演劇を見に行った。
ちょうど平田オリザ作品の全国ツアーをやっていて、その三連発である。舞台「幕が上がる」の時にアゴラ支援会員になっていたから無料というのもある。

この三編を観ることになった。
「忠臣蔵・OL編」
「この生は受け入れがたし」
「走りながら眠れ」

伊丹平田オリザ.jpg

「忠臣蔵・OL編」は、忠臣蔵の赤穂藩の藩士がOLだったら、という設定だけを観ると、メチャクチャにも思える話なのだのだが、実に奥が深い。
殿が乱心して吉良に斬りかかったが、吉良は生きている。しかも赤穂藩のみ取りつぶされ、吉良は咎め無しという突然降ってわいた絶望的な現実に対して、様々世代と背景をもった家臣団OLが昼ご飯を自由にほんわか食べつつも、深く考えず籠城すべしというものもいれば、打って出るべしというものもいれば、自分の意見はなく家老の大石さんに一任すべしというものもいれば、他に仕官する道を探すという現実路線もいる。とにかくホワイトボードも使いつつ、今後の方策を決めるまでの物語。

異常な状況とはいえ、そのときのワンシーンを自然に切り出したところを戯曲化した感じで、設定が設定だけに笑うしかないシーンが多いのだが、それでも自然に赤穂浪士OLたちのやるべきことが決まっていく流れは観ていて素晴らしいとしか言えなかった。この自然さが凄い。


「この生は受け入れがたし」は福島県の大学での寄生虫研究所での一幕。
寄生虫を研究している教授の奥さんは研究所にやってきて寄生虫の講義を受けたりしている。
寄生虫研究者のぶっ飛んだ感覚がギャップを生み笑いを誘うところは面白い。単純に面白いと感じる点では三作でトップかもしれない。
ただ終わり方がよくわからなかった。お面のところもよくわからなかった。寄生されてったことなのかな?


「走りながら眠れ」は、無政府主義者の大杉栄と伊藤野枝の日常を描いた一幕。歴史好きでこの前後のことを知っているだけに面白いというと不謹慎かもしれないが、興味深い戯曲となった。
劇中は正直普通に過ぎて、あの大杉、伊藤も普通だったんだなと思わせるところが逆に面白い。おかしな名前の子供を心配しているあたりは普通と言うよりもコントである。
こちらの終わり方はなんとも言えない気持ちにさせてもらえるが、よい終わり方だったと思う。


この三作は台本も買ったが、まだ大して読めているわけではないが、そのうち読んでみようと思う。
平田オリザのこの三作品は、まったく毛色も違う作品だったが、一つ共通しているのが、現実にありそうな日常をそのまま戯曲として切り出しているところだろう。
けっして芝居のための芝居や芝居風の大げさな表現を感じさせない、自然な演技が素晴らしいというところ。



で、この日は夜遅くは、長崎から大阪観光に来ていた古い友人と梅田で飲んで、楽しく終えたのだった。


posted by アイナット at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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