2012年03月04日

中年スーパーマン左江内氏

先月の藤子・F・不二雄全集「中年スーパーマン左江内氏」の前半部分、つまり表題の部分を読み終わった。パーマンのパーやんが出てくるということを聞きかじっていたので、楽しみにしていた一冊だ。
まさか最終回で出てくるとは思わなかった。結構な重要人物としての登場じゃないか。それにしてもパーやんは年齢不詳だな。中学生のようにも大学生のようにも見えるわけで。

それと他人が危険を知らせてくる(非常ベルが鳴る)という要素は、同時期に連載していた「エスパー魔美」と共通である。この迷惑な能力は、パーマンが仲間からのバッジ呼び出しによって活躍の場を得るという点という対応したものと言えるのだろう。

あくまでSF漫画ではない「名探偵コナン」では都合良く目の前に事件が現れ続けるという偶然が働くだけ(これも一つの様式美というネタ扱いとなっている)だが、「エスパー魔美」や「中年スーパーマン左江内氏」では事件の方から知らせてくるという設定にしているのは超人を扱う藤子・F・不二雄式のSF漫画としても良くできた設定だと思う。改めて藤子・F・不二雄は漫画の設定を考える天才というしかない。

とにかく中年サラリーマンが、パーマンやらエスパー魔美をしたらどうなるかがわかる作品なので、かつて少年少女だった読者にとっては興味深い一冊と言えよう。
時代背景は30年以上違えども、変わらぬところもあるのも面白いところだ。


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2011年10月27日

パーマンのお勧め二次創作

テレ朝チャンネルのパーマンの放送が最終回を迎えた。
10ヵ月ほど前に加入して、結局後半150話ほどを見れたことになる。たぶん数ヶ月後には再度1話からの放送が開始されることだろう。

正直パーマンの面白い話はこの後半部にあることにあることは以前も述べた通りだ。
話の本質が前半部と全く異なるのだ。簡単に言えば、ラブコメ要素が加わったことはもちろんのことだが、各キャラが意味無く馬鹿げたことをすることを大幅に減っている(要は意味不明でイライラする話が減った)。

むろん前半部にも前半部の味があるし、中盤もまた別の面白みがあることは言うまでも無いため、ぜひ後半部だけではなく、前半から見るべきな教育にも良さそうな優良アニメである。

ちなみにDVDボックスは既に先月1巻が登場。むろん予約していた私は手に入れている。そして現時点では既に収録された130話ほどを視聴済だ。DVDなのでPCのセカンドモニタで作業しながら見れるのが便利である。(特に最近GYAO等で見たことある話はそれで十分すぎるのだ)



そのパーマン、奥の深い話なだけにネット上の二次創作も面白いものがたくさんある。
個人的には原作要素が色濃く、原作キャラが活躍するものが楽しめるのだが、
その中でもお気に入りとも言えるものを、いくつか紹介してみよう。今回はほとんど羅列のみになるがご容赦願いたく。

@「IL NIDO」というサイトが連載している長編連載漫画「遠き山に日は落ちて」。
 
オリジナルキャラが主人公ながらも、バードマンやパーマン達もストーリーの根幹に絡んでいるため、原作ファンにとって非常に楽しめる話になっている。時間軸は原作(シンエイアニメ版終了)の半年後くらいなので、一号の満夫はバード星にいる。

たださすがに漫画を書くのに時間がかかるのだろう。更新ペースが年に数回レベルのため、続きが待ち遠しいところが、玉に瑕か。



Aすずのやで発表されていたパーマン長編小説シリーズ。
 
原作終了の約10年後、須羽満夫がバード星での修行を終える直前あたりからシリーズは始まる。星野スミレはパーマンを引退しているという設定。
短編「帰還、そして―。」などは情景が目に浮かぶようでニヤニヤしてしまうほどの出来映えとなっているため、その前の第一長編シリーズから最後まで読み進めて欲しい。基本、星野スミレと須羽満夫のストーリーであり、同人長編小説にありがちな未完ではなく、ちゃんと長編部はきれいに完結しているため、安心して読める点が良いところ。



B朝日ヶ丘スミレ団マイ・スミレダンのパットさんの世界

こちらも原作終了の約10年後、須羽満夫がバード星での修行を終えて帰還する前後の話となっている。主人公は星野スミレで、パーマン任務は継続しているという設定。
序盤で言えば、スペインでの正体暴露の流れが非常に楽しい。現在連載中であり、続きが非常に気になる展開となっている。小説も巧みでバード星の技術や外国のパーマンの設定など色々な要素が絡み合ってくる点も面白いところだ。

ちなみにマイスミレダンには多くの方の多数の創作が楽しめるので、二次創作に抵抗が無ければ上記@〜Bともどもお勧めしたい。カオスさんの「猫になったパーマン」などがお勧め。




ちなみに過去も含めて二次創作まで読もうと思ったのは、このパーマン以外では、GS美神とドラゴンボールしかない。条件としては、その漫画が病的に好きであること。ネット上に質の高い健全な二次創作があること。この二点を満たす必要があるが、そういうものはなかなか存在しないらしい。
(ちなみにテレビドラマや映画、舞台など、原作から生じたものは全て二次創作にすぎない。分けるものがあるとすればプロが商用作品として作ったか、アマが趣味で同人作品として作ったかの差しかないだろう。案外プロは矜持からか独自性を発揮しすぎて原作色が薄まる場合もあるため、アマの同人作品の方が原作色の濃い作品となって面白い場合もあるのだ。むろんアマの同人作品には原作を愚弄した見るに堪えないものも多数あるため、そこは取捨選択が必要なのは言うまでもないだろう。)
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2011年05月14日

パーマン全話がDVDボックスに

26年の月日を経て、500話を超えるシンエイ動画版のパーマン(1983-1985)がついにDVDボックスになることが発表された。

にわかファンの私ですらうれしいのだから、26年間待ったようなマニアにとっては、人生史上にも上るような喜びに違いない。
(シンエイ動画版のパーマンはVHSですら50話程度のごく一部(しかも駄作を含む)が取り上げられたに過ぎないのだからなおさらだ)
発売元の告知ページ



ついでに1990年頃にやっていた21エモンも初DVD化されるそうだ。


ちなみにシンエイ動画版のパーマンは、YAHOO動画のGYAOでも数話ずつ無料公開されているが、
5/23まで公開の「普通の男の子に戻りたい」のような名作もあるところが含まれているのが、素晴らしい所なのだ。

パーマンの正体は絶対に秘密のため、須羽満夫は世間ではパーマンと親友ということになっているのだが、ある日、そのパーマンの友人ポジションのお陰で学校の級友や妹から一目置かれるという立場に過ぎないのではないか、これは友情とは言えないのではないかと思い悩んでしまう。
そこでパーマンと絶交したと宣言して、級友たちの反応を試してみることにしたのだが、恐れていた通り、級友たちは満夫を相手にしなくなってしまったのだ。
そのことにショックを受けて呆けてしまう満夫、パーマンの仕事中もショックを隠しきれない状態になってしまう。しかし実際のところは級友たちは元気をなくした満夫を大いに心配し、パーマンに対して満夫と仲直りして欲しいと懇願する。級友たちが満夫を心配するという本当の友情に気がついた満夫は感動のあまり涙するのだった。
という話。

パーマンには、このような純粋な人間味を高める良作が多く含まれている。そういう意味でも、平成の子ども達にもぜひ見てもらいたいナァと思うゆえんでもあるのだ。
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2011年04月10日

瀬名秀明のドラえもん小説

パラサイトイヴで有名な瀬名秀明の「小説版ドラえもんのび太の鉄人兵団」を読んだ。
理由は、原作には登場しないパーマン3号の星野スミレがそれ相当の役割で出てきて存在感を示しているという話を聞いたからだ。読んでみると、スミレ以外の部分も非常に原作に忠実でかつ原作では略されている内面描写にも踏み込んだものになっており非常に楽しめた。小学生向けとなっているが、内容的に絶対に藤子不二雄世代向けなのは間違いない。

感想は久々に更新した「読書記録」ブログに書いた。(基本探偵小説を対象にしたブログのため、かなり場違いな記事だが、やむを得まい。元々10%くらいは探偵小説ではないので)
http://ramponosekai.blog54.fc2.com/blog-entry-1159.html

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2011年02月22日

コピーロボットによる身代わり人生

ええ、またパーマンネタですよ。

パーマン1号は原作最終回において、バード星へ留学のために旅立った。

須羽満夫の身代わりはコピーロボットだ。鼻を押したら元に戻るので身代わりは危険と思うかもしれないが、そこはバード星の技術があれば、鼻を押しても戻らなくなる道具がちゃんと登場している(パー子の羽衣伝説)。
そもそも鼻なんて打つなんて普通は一生のうち数度しかないのだから、ドタバタな原作やアニメのような展開はなかなか考えられないだろう。

バード星へは12年以上留学しているとされる。満夫は当時は11歳だから、つまり23歳までは帰ってきておらず、その間はすべてコピーロボットが人生を肩代わりしていたわけだ。

11歳からの12年間といえば、小学校卒業、中学校入学卒業、高校入学卒業、大学入学卒業、就職まですべて含められる。はっきりいえば、この時代を経験しないということは文明社会の人間としては極めて特異というしかない。

確かにコピーロボットとはおでこタッチによって記憶のロードをすることが可能なので、知識としては共有することが出来るのだが、そもそも実技経験など身体で覚えるたぐいのものはロードされることはない。よって、本当に記憶レベルのものにすぎないのだ。身体の記憶(経験)と頭の記憶は大きく違うため、果たして12年後に、23歳となった満夫が地球に帰還したときに、その後にまともに社会生活が送れるのかどうかは非常に不安と思わずにいられない。

しかも満夫の場合は、パーマン仲間以外の誰にも知られることなく、地球を12年間離れるという果てしない寂しさを感じることになる。
親兄弟、友達にとっては、コピーロボットが満夫本物と認識することになるため、夢にも本物の満夫(親にとっては実の子どもだ)が、実は宇宙に旅立っているとは思うことは絶対にないのだ。
当然、満夫が12年後に帰ってきた時に歓迎する者はいない。唯一、まだ活動している場合に限ってパーマン仲間と社会人になったコピーロボットだけが出迎えてくれるにすぎない。

この過酷すぎる運命を思うと、パーマンという作品の奥の深さをまた知ることになるだろう。
3号の星野スミレが待っていてくれていたのは、本当の意味で救いとなっているのだ。
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2011年02月17日

昭和50年代の漫画はなぜ優れているのか

パーマンの昭和58年版アニメは15分番組×526話あるが、実はその7割は凡作またはそれ以下である。そして2割が佳作、1割が良作、秀作といったところだろうか。

個人的でもないと思うが、人気が高い作品は多くが後半部(410話以降のラブコメ展開後)に集中していて、見たことがある中からしか選べないが、410話「さよならパー子」や431話「なんでもパータッチ」、439話「パー子の羽衣伝説」、479話「パー子の秘密のダイアリー」、526話「パー子の宝物ってなーんだ?」はファンになる要素満載の作品となっている。

そういえば前半部で良作以上を選んでも207話「パー子は危険なスミレファン」などパー子活躍の話は面白いものが多い(正体を視聴者だけが知っていて、主人公のミツ夫が知らないという特殊な設定の扱いが秀逸だからだろう)。むろんそれ以外にも優れた話はあり、たとえば50話「かなしい勝利」のような社六(シャーロックホームズのもじりキャラ)が1号の正体に迫る話、昭和43年版アニメの最終回にもなり原作の評価も高い30話「パーマンはつらいよ」のようなパーマンの仕事の現実的な辛さに迫る話が面白いといえるだろう。

(参考にしたページはパーマニアの指定席というバードマンファンというWEBサイト。年期のあるサイトで素晴らしい出来映えだ)

いずれにせよ、最大のポイントとして、特に「さよならパー子」が秀逸。これを見れば、一気に昔日の何とないパーマン観から解放されること間違いなし。(大きな声では言えないが検索すれば、なぜかタイ語のサイトがヒットするみたいだ)

それにしても昭和50年代のラブコメが絡む漫画やアニメは今でも素晴らしい話が多いとあらためて気づく。バブル以降急速に失われていった純朴、純粋、純愛というものが残った最後の時代だからだろうか? そういえば好きな漫画は昔からこの時代のものが多いことに気づく。うる星やつら(1978-1987)、めぞん一刻(1980-1987)、きまぐれオレンジロード(1984-1987)、ハイスクール奇面組(1980-1987)、キャッツアイ(1981-1984)などなど。はっきりいって読者年齢的にリアルタイム世代ではないため、当時から単純に新しいものよりも、古くて良いものが好きだったということか。

関係ないが、いや関係ありそうだから触れるが、江戸川乱歩や甲賀三郎などの戦前作家、人類史以降の歴史趣味、エディアカラ紀やらカンブリア紀〜恐竜滅亡あたりまで古生物なども含めて、ジャンルは問わず古いものに興味を持つケースが多すぎる。興味あるものの例外で言えばサッカーぐらいか。あれは最新のものを追いかけずにいられない。ただ古い時代の選手や大会結果等もちゃっかり調べたことあるから知っているというのも古趣味かな。ジュールベルヌカップとかマジックマジャール、黄金のカルテット、クライフターン、ガリンシャ、マリオケンペス、パオロロッシとか有名な選手名、戦後にウルグアイがブラジルW杯で優勝したとかのW杯優勝記録とかの基本知識も高校あたりの時に覚えたから今でも忘れることはない。
そういえば野球についても興味があった20年くらい前に古い記録の本を買って喜んで読んでいたことも思い出した。松竹ロビンス、大映スターズ、毎日オリオンズ、国鉄スワローズ(いまだに国鉄がなぜチームを所有しているのか謎)、スタルヒン(なぜか覚えたままの巨人の投手)、村山実(阪神のエース)、川上哲治(青田とセット)、福本豊(異様なまでの盗塁王)、田淵浩一(王のライバル)、ハンク・アーロン(米の王に記録抜かれた人)、タイカップ(米の4割打者)などは当時知識として覚えたものだった。

話は脱線したが、これで尾張

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2011年02月11日

バケル君がやばすぎる

パーマンに少し似ている要素がありそうだったため、藤子・F・不二雄全集の「バケルくん」というのを読んでる途中なのだが、この漫画が極めて不健全すぎる。

1975年頃に小学二年生とか三年生とかの学年誌に載せていいような内容じゃない、と今更ながらつっこみたくなってくるような話だ。


人形(バケルくんなど多数)の鼻を押すと、バケルくん人形が人間に、主人公の小学生(カワルくん)が人形に変化するのだが、
親父人形の財布からは無限に札束が出てきて多くの事件を結局大金で解決しすぎているところも不健全きわまりないし、姉のユメ代人形に学友が惚れているのをいいことに色々とからかって遊んだり、あまりにも酷すぎて、いや面白いだけどね。
が、小学生低学年に読ませる内容にしてもあまりにあんまりだろうというような漫画だ。
(確かに初期のドラえもんも人間製造法、人体バラバラにしたりとか倫理的に危険極まりない異常な話も多数あるがSFらしい装置あってのもの、このバケルくんの場合は漫画全体からその雰囲気を醸し出しているところが、また別次元というか、何というか。だって札束で解決パターンが多すぎるように、異常な中にも現実的なのが。)


バケルくんとカワルくんの立場は、パーマンと須羽満夫の関係にも似ている点があるのは確かにあった。それが読み始めた大きな理由だ。
まず似てる点を挙げれば、本体のカワルくんや満夫くんはドジで運動神経もなく人望も薄く女の子にももてないのだが、バケルくんやパーマンに変身したら、運動能力が上がるし人望もアップし女の子にももてるようになるのだ。この本体と変身後の能力差と人望の差によるギャップに悩むという点は同等に見える。

しかしパーマンの場合は、パーマン以外の普通の人(家族含む)誰に対しても正体を絶対秘密にしなければならないという厳しい規則(破ると上司のバードマンに動物にされる。少なくとも記憶は確実に消される)があるのに対し、
このバケルくんの場合は秘密にはしているようだが別に罰則はない。フリーダムだ。

またパーマン1号(本体は須羽満夫)はお金に縁がないが、
バケルくん(本体はカワルくん)の場合は親父人形と入れ替わるだけで無限の札束を自由に使うことができる。実際に自動車を買ったり、土地を買ったり、やりたい放題である。

パーマンになっても頭が良くなるわけではないので、元々の頭があまり良くないパーマン1号の須羽満夫は宿題をよく忘れて廊下に立たされるが(それでもパーマンになったときの救助活動中には様々な臨機応変な頭の良さは見せていると一応フォロー)、
バケルくん(本体はカワルくん)の場合は姉のユメ代人形と入れ替わるだけで、頭脳明晰になり、宿題は10分で終わってしまう。それ以外でも知恵を借りたい時に有効利用可能。

パーマン1号(本体は須羽満夫)は空腹になると食事を作る能力が全くないが、バケルくん(本体はカワルくん)の場合は母親人形と入れ替われば、当たり前に食事を作ることが可能。

結論いえば、バケルくんはあまりにも万能で、ペナルティもない。まだ途中までしか読んでいないが、この完璧な能力すぎる上に金で解決という点が、この時期に一年以上連載してたわりにアニメ化されることもなかったはずだと頷けてしまうというか、何というか。


と、バケルくんのあまりの予想外の面白さに、思わず感想を認めるのだった。単純な面白さでは傑作の部類なのは間違いない。逆に今の時代ならアニメ化してもいいのでは、シンエイ動画でどうだろう。


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2011年02月08日

パーマンとは究極の奉仕者だ

そろそろパーマンの素晴らしさを語ろうと思う。

パーマンと言えば、新作TVアニメでやっていたのが
1967年〜1968年(白黒テレビ)と1983年〜1985年(カラーテレビ)の二期であるが、
私がおなじみだったのは後者の方だ。しかも福岡のため、実は再放送の1985年〜1987年のゴールデンタイム放送や夕方の再放送等で見たものと思われる。
まさに小学校低学年であり、当時でもアニメは見ていたが格別なほどに好きだったわけでもなく、ドラえもんの映画(原作含む)すら10歳の時に見た「のび太の日本誕生」までしか最近まで見たことが無かった、所持漫画も小学生に買った大長編の「恐竜」〜「鉄人兵団」までなのに、まさか大人になって、パーマンに熱中することになろうとは誰にも想像できることではない。

こうなってしまった経緯を時系列順に並べてみよう。
@.再度大阪で住むようになって半年以上経過し、いろいろと精神的にも疲弊感を覚えていたこと。
A.なぜか日本テレビ版ドラえもん(1973年)という存在を知って、興味を抱いたこと。(古いマイナー大好き趣味だからか?)
B.Aに出ていたというガチャ子の話が読みたいと思って、たまたま刊行中だった藤子不二雄全集を何となく買ってみたこと
C.ついでにパーマンやエスパー魔美、オバQなども売っていたので買ってみたこと。
D.早いうちからパーマンがもっともお気に入りだったが、それでも熱中するほどではなかった。決定的だったのはパーマン7巻8巻を読んだ時あたりだろう。以後、パーマン以外の藤子F不二雄作品への興味も薄れてしまい、パーマンだけの虜になってしまったのだ。

さて、パーマンについて、小学生時代の古い記憶から、コピーロボットが便利とか、空が飛べて活躍できて素晴らしいとか、パー子がうるさいとか実は芸能人とか、ブービーが猿とか、ぱーやんが人気ないとか、正体バレないのが不思議だ、とかしか思ってなかったのだが、実はその印象が一片に過ぎないことを知ったのがファンになった理由でもあるだろう。

パーマンの任務には以下のようなものがあるのだが、
・雪崩や山林火災、台風などの水害などの自然災害や遭難救助
・飛行機事故、船の座礁の救助など
・都市部の交通事故、火災などの救助など
・泥棒や強盗の拿捕
・暴力団の抗争の阻止

無償奉仕であり、呼び出しには必ず応じる必要がある。
また事件が無くても、夕方など一定の時間は毎日パトロールをする必要がある。

コピーロボットをパーマンにしたり、コピーロボットを酷使してサボることは基本的には許されず、場合によっては宇宙人の上司(バードマン)に動物にすると脅されてしまう。

小学生の須羽みつ夫がパーマンとして、場合によっては徹夜で災害救助などにあたるわけだが、当たり前の話だが、普通の小学生のみつ夫はお金を持たないので、夕飯の時間までに帰宅できなかったら食事にありつくことはできない。留守番役のコピーロボットが代わりに食べるが、それでは本物のみつ夫の腹がふくれることはない。

徹夜の場合は、一睡もできないまま学校に行くことになることも間間ある。そうなった場合、宿題などもしてない上に、当然学校で居眠りするため須羽みつ夫としての評判は、友人や先生、家族の間で(元々悪かったとはいえ、更に)悪くなっていく。

一方の仮面をつけたパーマンの方の評判が極めて高くなっていく。そのギャップにみつ夫が悩み抜くところも見所の一つといえる。原作の名編「パーマンはつらいよ」などがその代表。(真の主役ともいえる星野スミレについても見所満載だが、それは今度書こう)

ここで上に列挙した災害救助などのパーマンの任務について深いところを考えてみたい。
原作やアニメでは、必ず救助に成功し万々歳というシーンばかりであった。しかし当然ながら、毎回救えるとは限らない。無力感に苛まれたことも一度や二度ではないはずだ。

ギリギリセーフの例だが、原作の安倍川丸SOSでは、コレラ蔓延という危機に襲われた小笠原の海上の安部川丸の救出に向かうが、悪天候でギリギリ間に合わない上に船も沈没という最悪の事態になってしまう。間に合わなかったと思った4人のパーマンは泣き崩れたのだが、運良く他の船に救出されたことを知り、コレラの薬も無事届けて任務を全うできたという話もあった。

パーマンといっても、欠陥スーパーマン(子供の時は昭和58年版パーマンのエンディングのこのフレーズの意味が理解できていなかった)。能力は時速119キロ(昭和43年版は時速91キロ)で飛行可能なことと、6600倍の力を発揮できること、主たるところではそれだけに過ぎない。
バードマン(=昭和43年版で言うスーパーマン)のように、テレポートや時間止め、サイコキネシスなどの特殊能力が使えるわけではないのだ。
いかに災害処理を繰り返すうちに、並々ならぬ精神力を得ることになるか想像もできないくらいだ。

どうだ、この凄すぎる究極の奉仕者。
パーマンとコピーロボットを比較したら、絶対にコピーロボットの方が楽なのは間違いない。(子供の頃はコピーロボットは雑用ばかりやらされて大変と思ったが、パーマンの方がどう考えても大変)




しかしパーマンでこんなに記事を書くのもアホな話だ。リアルでは恥ずかしい気持ちが勝ってまともに話なぞできまい。たとえばあんパンマンやポケモンの話を振られても困るだろう。(ここを知っているリアルな知人は滅多に会うこともない古い知人に限られるから書けることだろう。)
だからこそ、他人や会社などが絡まない話題の場合に限られるが、好き勝手書ける場所は便利だ。ストレス解消だ。この手の話は全然書き足りないので、まだまだ続くのは間違いない。
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2011年02月04日

目立ちライトで人気者なのか?

今年になって地上波はほとんど見ていないので詳しくは知らないが、
二次情報を確認する限り、かつてのハンカチ王子の報道が異常らしい。

プロでの実績なんてものは何一つもないのに、報道陣が400人も集まってフィーバーを演出しているとのこと。もちろんワイドショーも加熱しているらしい。
芸能人ならばともかく、どうにもプロスポーツの選手たるものが、プロとしての実績以前にチヤホヤされるというのは気味が悪くて仕方がない。まるで砂上の楼閣に浮かれる一発屋芸能人を見ているかのようだ。

それとも、ハンカチ氏は目立ちライトでも浴びたということなのだろうか?

目立ちライトはドラえもんののび太がスターみたいにチヤホヤされたいと願って、ドラえもんがお勧めしかねると言いながら出した道具である。(昭和55年ごろの話)

のび太はジャイアンやしずかなどの友人たちからはもちろん、道行く赤の他人にまで、いろいろと追いかけられ、質問をされるようになってしまった。
その質問の内容も酷いもので、どうしてそんなに馬鹿なのか等なのだから目も当てられないだろう。

そこに現れたのが以前知り合っていたアイドルの星野スミレだった。星野スミレの愛車に乗り込み、のび太は難を逃れる。スミレはスター故の悩みで、一人になりたい時は海辺に赴くのだが、今回はその途中にのび太を拾ったというわけだったのだ。追いかけ回される辛さを知るスミレには目立ちライトが効くこともなく、当然のび太に妙な質問をすることもなかった。

そのスミレがロケットを落としたのだが、拾い上げたのび太が見たのは、須羽満夫の少年時代の写真だった。須羽満夫とはパーマン1号のこと。パーマン1号は(昭和40年代パーマン最終話で)昭和43年頃にスーパー星に留学に行ったままであり、このドラえもんの中の話は、スミレが12年も満夫を待ち続けているということがわかるストーリーなのだ。一応言っておくと星野スミレはパーマン3号である。

すでに藤子・F・不二雄にとってパーマンというストーリーを再開させようという機運があがっていたのだろう。昭和58年〜昭和60年に再開されたのは周知の通り。そこにドラえもんのスミレの思いをフィードバックさせるかのように、ラブコメ要素が加わり、パーマンの魅力が増したというのは、また後日。

と、すでにハンカチ王子が目立ちライトを浴びた説から、かなり話が脱線してしまっている。まるで、最初からハンカチなぞ、全く持ってどうでも良いということがバレてしまいかねないが、一応結論を述べておこう。

目立ちライトを浴びてしまったハンカチ王子は不幸である。マスコミにとっては、この後、万が一成功すれば一時期の亀田や、現在進行形で成功例の石川遼のように大騒ぎを継続できるし、失敗したところで痛くもかゆくもない。一気に手のひらがえしで叩きまくるか、無かったことにするかを選ぶだけだ。

しかし当の乗せられたハンカチはどうだろう。マスコミの馬鹿騒ぎのせいでハードルは無駄に上げられてしまい、自身も何かしら感覚の狂いを生じさせてしまってはいやしまいか。騙されたと早合点するおかしなファンも発生しかねない。落ちぶれた元スターほど惨めなものはない。ハンカチが辿る道筋はマスコミのせいで無意味に厳しいものになってやしまいか。

目立ちライトなんてドラえもんの言うとおり、勧められる代物ではないのだ。スポーツ選手なら結果を出してスターの道を歩み始めるべきなのであって、何かを始めるまでにスター気取りになってしまってはならないのだ。すべては低俗にもほどがあるマスコミが悪いこととはいえ、気の毒な話というしかあるまい。
タグ:パーマン
posted by アイナット at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | パーマン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする